お客さんの多くは「飲み屋の違いがいまいち理解できていない」と言います。
しかし、散々飲んできて「今更違いが判らないと言うのも恥ずかしく、誰にも聞けない」という方がたくさんいらっしゃいます。
それならば、誰にも聞かなくても済むようにここで覚えてしまいましょう。
ということで今回は『キャバクラとクラブとガールズバーとスナックの違い』について説明していきます。
目次
キャバクラとクラブとガールズバーとスナックの違い
これから4つの女性が働く飲み屋の違いをご説明していきますが、ここではキャバクラを基準としてキャバクラとの違いをメインに説明していきます。
キャバクラなどのお店は風営法という法律によって営業のシステムが違っているのです。
今回はその風営法についてもついでに説明してしまいます。
風営法
正式名称を「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」と言います。
風営法の風俗営業には大きく分けて2種類あり「接待飲食等営業」と「性風俗関連特殊営業」に分かれています。
キャバクラやガールズバーなどアルコールをメインに提供するお店は「接待飲食等営業」に当たります。
接待飲食等営業
一言に「風俗営業」と言ってしまっても、お店の証明の明るさや遊戯施設の設置などにより細かく分かれてきます。
しかし、ここで細かく話してしまうと説明があまりも長くなってしまい、「キャバクラと何が違うのか」どころではないほど細かい話になってしまいます。
ですから、今回は『キャバクラとクラブとガールズバーとスナックの違い』が伝わる程度に大きく分けて説明させてもらいます。
今回の話に必要な法律は風営法の接待飲食等営業の中で大きく括って2つ「風俗営業1号許可」と「深夜酒類提供飲食店」です。
風俗営業1号許可
「風俗営業 1号許可」とはお客さんの横に座って接客をすることができるために取る許可です。
しかし、この許可を取ると深夜0時(地域によっては1時)までしか営業できないと定められています。
それを超えて営業していると法律違反になってしまうのですが、この許可がなければ以下の接待を行うことができません。
・お客さんの隣に座り、談笑、お酌をする
・お客さんと一緒にカラオケでデュエットを楽しむ
・お客さんと一緒にゲームをする
・お客さんと手を握ったり、身体を密着させたりする
・飲食物をお客さんの口に運ぶ
深夜酒類提供飲食店
「深夜酒類提供飲食店」は深夜0時を超えてもお酒をメインに提供するための許可で24時間営業することができます。
しかし、接待行為ができないのです。
接待行為に当たらないために接客としてできるのがこちらです。
・カウンター越しに注文を聞いたり、少しだけ世間話をする
・カラオケをするお客さんの曲を入力をする
・あいさつ程度の握手
・飲食物を席まで運ぶ
・お客さんの荷物を預かる
風営法まとめ
ここまでが今回の話で必要になる法律ですが、営業時間などを違法とわかっていながら深夜の2時3時や明け方5時6時まで営業しているお店もたくさんあります。
こういったお店が多いことから、判断基準としては営業時間よりも女の子がお客さんの隣に座れるか座れないかということで判断した方が分かりやすいでしょう。
キャバクラ
キャバクラを営業するためには「風俗営業 1号許可」が必要となります。
法律で営業時間は0時と定まられていますが、ひっそりと営業いているお店もあります。
印象としてはフランクな感じの接客で楽しくお酒を飲むことのできるお店です。
料金システム
キャバクラの料金システムについての説明はこちらに詳しく書かれているのでこちらをご覧ください。

上の記事にも書かれているようにキャバクラの料金システムは時間制のセット料金になっています。
女の子の仕事内容
基本的にマンツーマンでお客さんの隣に座り話し相手をしながらお酒を作ったり、タバコに火を付けたりするなどの接客をします。
営業のために連絡先の交換をし、お客さんと連絡を取るのも仕事の一つです。
基本的にはドレスですが、キャバクラ仕様のスーツなども着ることもあります。
女の子の年齢層
キャバクラで働く女性の年齢は平均的に18~20代半ばがほとんどです。
若い間だけの期間限定として働いている子が多いです。
給料システム
キャバクラの給料システムについてはこちらで詳しく説明しています。

キャバクラの給料システムは大きく分けて「時給制」と「売り上げ制」の2つです。
クラブ
クラブも営業するのに「風俗営業 1号許可」が必要となります。
クラブはキャバクラと違って0時(遅くても)に店を閉めるお店がほとんどです。
料金システム
基本的に時間制限なしのお店が多いのですが、席に座っただけでチャージ料金がかかる高級店もたくさんあります。
指名は永久指名で一度指名したらそのホステスがお店を辞めるまで指名を変えることができないというシステムです。
女の子の仕事内容
仕事的にはキャバクラと大きな変わりはないのですが、社会的に地位のあるお客さんが多いために小難しい話をする機会も多くある程度の知識や教養が必要になります。
同伴やアフターなどはほぼ義務として認識しています。
服装はドレスやスーツ、着物、一部ではワンピースなどお店の方針に合わせた格好で仕事をします。
女の子の年齢層
キャバクラと同じで18歳~働くことができますが、年齢に上限は特になく年齢よりも見た目重視のようです。
ママクラスになると40、50代も多く働いています。
働ける年齢層はお客さんに合わせて幅広い女性が働いています。
給料システム
クラブの給料システムは「ヘルプ」と「係り(売り上げ)」の2つに分けられています。
ヘルプ…自分のお客さんを持っていないホステス。日給制
係り(売り上げ)…自分のお客さんを持っているホステス。完全歩合制
バックは係り(売り上げ)のみがもらえるお店がほとんどです。
ガールズバー
ガールズバーはキャバクラと違って「深夜酒類提供飲食店」として届け出を出します。
名前の通り、女の子が店員をやっているバーと考える人も多いです。
営業時間も長いところが多く、明け方まで開いているお店がたくさんあります。
料金システム
料金システム的にはキャバクラと同じ時間制のセット料金のお店がほとんどですが、キャバクラに比べると多少安く設定されています。
女の子の仕事内容
キャバクラやクラブと違いカウンター越しでの接客になります。
ガールズバーでは女の子がビラ配りや呼び込みなども行うこともあります。
服装としては、私服だったりコスプレだったりとお店によって様々です。
女の子の年齢層
お店のコンセプトによって年齢層は様々ですが、18~30代前半当たりの女性が多いです。
営業時間が長時間ということもあり学生やWワークのキャストが多いのも特徴の一つです。
給料システム
ほとんどのお店が時給制です。
時給+バックが女の子の給料になります。
バックはドリンクバックやビラ配りや呼び込みでお客さんに来てもらえた時につくビラバックなどがあります。
スナック
軽いキャバクラと考えるお客さんが多いのですが、風営法としては「深夜酒類提供飲食店」として届け出を出すので、ガールズバー寄りだと考えた方が良いでしょう。
料金システム
時間制の飲み放題またはチャージ料&キープボトル制の2パターンあって、お店によって違っている様です。
女の子の仕事内容
仕事内容としてはママと一緒に席に着き接客なのですが、キャバクラと風営法の許可が下りている部分が違っているので密着したり、手を握ったり、カラオケでデュエットなどはできません。
服装はほとんど私服に見えるようなワンピースがほとんどで、髪型もナチュラルな巻き髪やストレートヘアという感じの恰好で仕事をします。
女の子の年齢層
年齢はやはり18歳からなのですが、お店のあり地域や場所によって来店されるお客さんに合わせて女の子の年齢が多少上下の差があります。
給料システム
スナックのほとんどは時給制です。
キャバクラと違って、ドリンクバックなどはないお店も多いのですが、服装や髪型が自由なこともあり給料から引かれるものがほとんどないのです。
いかがでしたでしょうか?
キャバクラとクラブとガールズバーとスナックの違いとして風営法という法律によって「どこまで接客することができるのか」ということと「営業できる時間」に違いがあるということです。
どこに行ってもスキンシップや女の子の営業スタイルに多少の違いはありますが、お酒を楽しく飲むということは共通ですね。